【iPhone/iPad】水没して電源がつかない場合のデータ保護と対処
iPhone、iPadやiPodを水没させてしまって電源がつかなくなった。どうしようもなく途方に暮れそうになるトラブルですが、初めてのことなのでどうしたら良いかわからないのは当然です。水没して電源が入らなくなったiPhoneの実例も含めて具体的にデータ復旧の専門家が解説をいたしますので、よろしければ最後までご覧ください。
この記事を監修した専門家
iPhone/iPadの電源が入らないのは水没で故障したから
iPhoneは壊れると正常に立ち上がらず、電源が入らなくなります。iPhone、iPadが水没して壊れると電源が入らなくなります。もしくは電源が落ちるようになったり、アップルのロゴであるリンゴマークが点滅したり、あらゆる障害が発生するため、発生する現象はさまざまです。
そのため、本体内部で壊れている原因はさまざまですし、物理障害が起きているか論理障害が起きているか、もしくはどちらの障害も発生している複合障害の可能性もあります。
それらの障害を除去するのが困難であるのでAppleでの修理は本体交換になりますし、公式修理パートナーであるクイックガレージやカメラのキタムラなどでも本体交換となります。
充電することでiPhoneの状態は悪化
水没したiPhoneは充電しないでください。アップル公式サイトでも公開されていますが、本体として起動させたい場合にはできるだけ長期間の自然乾燥を推奨します。「充電ができない」ということでiPhoneが使用できずに困っている方もいらっしゃるかと思いますが、本当の問題は充電をすること、すなわち通電しようとすることで、iPhoneがさらに壊れる可能性が高まります。
【関連】【iPhone海水・水没】充電できない…修理前の絶対NGな対応
アップルではデータは保証していません
iPhoneのメーカーであるアップルに相談してもデータは保証していません。そのため、電源が入らなくなったiPhoneからデータを何とかして再び使えるようにするか、iCloudやiTunesにあるバックアップデータで新しい端末を利用するかの選択をしなければなりません。メーカー修理では水没したiPhoneは本体交換となります。
iPhoneを再び使いたいのか、データにアクセスしたいのか
iPhoneが水没して壊れた場合に本体を再び使えるようにしたいのか、中にあるデータに再びアクセスして使用したいのかによって取るべき行動は異なります。いずれにしても水没したiPhoneは本体交換を推奨します。また、中にデータが入っている場合には、後述しますが、データが勝手に消えることはありませんので、データ復旧業者に依頼することでデータを抽出することができます。
水没したiPhoneの本体交換は必須です
一度水没して電源がつかなくなったiPhoneに関しては今後正常に動作する保証がありません。中に重要なデータが入っているかどうかに関わらず、長期的な使用は見込めないので、よほどの理由がない限り新しく購入した方が得策です。
どこに相談すればいいの?
相談または購入はアップルストア、カメラのキタムラ、docomoショップ、auショップ、Softbankショップなど購入した場所で再度購入をされることを推奨します。私たちを含めたデータ復旧サービスをご利用しない場合であってもアイフォンの本体交換は推奨いたします。なお、アップルストアではデータの取り出しのサービスは提供していません。
アップルストアでデータ復旧?iPhone基盤修理のAppleのサービス状況
データは壊れたiPhoneの中にしかない
iCloudやiTunesに今お使いのiPhoneのバックアップを作成していない場合には撮り溜めた写真や動画、LINEや連絡先などのすべてのデータは壊れたiPhoneに入っていますし、他に存在しません。そのため契約先のキャリアに相談してiPhoneを修理してもらう場合には確実に本体交換となりデータは消えてしまいます。また、キャリアショップで提供してるiPhoneからのデータ取り出しは写真や動画、連絡先のみであったりと限定的です。
携帯ショップなどでの修理では初期化
携帯ショップに持ち込んで、本体交換を行うと水没したiPhoneは初期化されてしまいます。
iPhoneは復活できるとしても一時的
自分で動かなくなったiPhoneを何とか復活させたい!という気持ちをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、取るべき行動、取ってはいけない行動というものがあります。iPhoneが復活する裏技のようなものはネット上にはたくさんありますが、実際にご自身のiPhoneに当てはまるわけではありません。
最悪の場合壊れてデータ復旧不可の状態に
突き放すような言い方になってしまうのですが、データを復旧できるかどうかはご自身の対応次第です。「一度水没してしまったiPhone、さらにいえば電源が入らない状態になっている」場合、できるだけ早いアクションが求められるのも事実です。データが重要ではない場合にはネット上の復活方法などを調べるのも1つの選択ではあります。まずは自分でiPhoneを復活させることを諦めればデータが戻ってくる確率は高くなるということをお伝えしたいです。
iPhoneのデータを取り出せるチャンスは1回限り!
水没して電源がはいらなくなったiPhoneのご依頼事例の中でデータを取り出したら、数時間後に全く起動しなくなったケースもあります。お客様からのご依頼はデータを抜き出して欲しい!ということでしたので、問題がありませんでしたが、一度蘇生してiPhoneが復活したように見えてもまた動かなくなる場合も往々にしてあります。重篤な状態のiPhoneに対して絶対にしないで欲しいNGなアクションをまとめましたので、下記にてご確認ください。
壊れたiPhoneの本体交換とデータ復旧
水没して壊れたiPhoneに対してできることは2つです。1つは本体交換、もう1つは重要なデータが入っている場合にはデータ復旧です。それに対してご自身がするべきことはできるだけ早く、正しいデータ復旧関連情報を収集して、整理し、正しい依頼先に相談することです。自分で復活させることはできないということを受け入れる必要があります。
水没で壊れたiPhoneに対して正しい4つの対処
水濡れであっても、水没であってもiPhoneの筐体内部で起きている障害としては似たようなものです。このときにデータまで壊れてしまうことはありませんが致命傷を負うことでデータ取り出しの専門家であるデータ復旧業者でもどうしようにも対処できなくなる場合があります。それを防ぐためにも下記のNGアクションはしないでください。
電源を入れない
一度水没して電源が入らなくなったら絶対に電源を入れないでください。データが重要でない場合には、その限りではなく、何日か乾燥させて起動しても構いません。
充電しない
充電ケーブルを挿しこみ、電気を流そうとすることで基板(基盤)上にショートや漏電が発生する可能性があります。くれぐれもiPhoneが精密機器であることを忘れないでください。iPhoneの基板(基盤)においてショートや漏電をすると故障がさらに広がる、状態が悪化します。
【参考】:【症状別】iPhone水没ショートは修理不可!?復活法まとめ
振らない
水没したiPhoneを振っても状態が改善することはありません。振って改善するレベルの電気製品は昭和時代のブラウン管テレビなどの古い製品です。iPhone内部は比べ物にならないくらい細かい部品で構成されている超精密機器です。
お米と一緒に入れない
お米と一緒に入れている動画などがYoutubeにアップされています。しかしながら、この動画は2016年にアップロードされた動画です。また、水没させているのは水道水、デバイスはiPhone3Gsです。最新モデルのiPhoneでも水で洗うことも、お米と一緒に入れることも推奨することはできません。
今ほとんどの方がiPhone7以降のモデルを使用しています。iPhone3GsやiPhone4sと比較しても最新モデルになればなるほど水没して電源がはいらなくなったiPhoneをお米と一緒に置いておいて改善する可能性は低いです。
【参考】:iPhoneが水没して充電できない!水濡れ時のiPhone対処法
実際にご相談いただいたiPhoneのデータ復旧の事例を挙げて何をしてはいけないかを解説させてください。
水没したiPhoneの実例と対処法
水没したiPhone、一度水に濡れるだけでも壊れてしまったり、その後はどのようになるかというと誰にもわかりません。でも、水没してこんな風になってしまったけど大丈夫なの?と不安になると思いますので、様々な水没後の実例をご紹介させていただきます。実際にDATASMARTにデータ復旧のご依頼いただいたお客様の実例です。
【実例①】防水バッグにiPhoneXSを入れてプールで遊んでいた
「プールにて、防水バッグに入れて遊んでいたらバッグが壊れており浸水。iPhoneは完全に水に浸かった状態になった。急いで取り出したときは電源はついており、緑ぽくバグっていたが、急ぎ電源を落とした。iPhoneを乾かそうと振ったりしました。。
後日、docomoショップで機種変をする際に「電源をつけてみた方がいい」と言われて電源コードをさして電源オンにトライ。うんともすんとも言わなかった。」
防水バッグに対しての信頼は禁物
防水バッグに入れていても水没しますし、防水バッグの製造メーカーはApple社ではないでしょうし、信用してはいけません。場合によっては損傷に対しての請求ができるかもしれません。いずれにしてもiPhoneの防水バッグに対して信頼をしてはいけないとお考え下さい。
水没したiPhoneに対してNGな対応
電源を落とすところまでは完璧ですが、iPhoneを乾かすために絶対に振らないでください。残念ながらiPhone内部の構造はとても複雑で人間が振っても水分が乾くような構造にはなっていません。上述した通り、水濡れ程度であっても振る行為は絶対にしないでください!
携帯ショップの店員さんはデータ復旧の素人
また、docomoショップの店員さんはデータ復旧のプロではありません。水没したiPhoneの電源は絶対に入れないでください。むしろデータの取り扱いはdocomoショップでは行っていない素人なのです。そして、水没したトラブルを抱えたことがないので、このページにあるような情報は知りません。むしろこのページをご覧になっている方の方がリテラシーが高い状態になっています。
【実例②】洗濯機で洗ってしまったiPhone8
洗濯機にて水洗いをした際に水没最初は電源がついていたが、すぐに正規店にて交換修理をした。写真がクラウドに入っていなかったのでAppleより修理前のものを再度取り寄せたが電源が入らない状況のiPhone8。
iCloudにアップロードされてない場合
iCloudは契約しているiPhoneよりも大容量のサイズでの契約をしていないと全ての写真がバックアップされていません。正規店での交換は必須ですが、正規店に預けてすぐであれば、再度iPhoneを取り寄せたり、交換までの期限を延長してくれるケースもあります。水没して壊れたiPhoneにしかデータはありません。
iPhoneを洗濯機で回してしまった場合も復旧可能
iPhoneやiPodを洗濯機に入れて回してしまった・・・壊れると電源が入らない状態になってしまいます。そのため、電源ボタンを押したり、充電することは避けましょう。こういった場合を含むあらゆる水没による端末故障トラブルからのデータ復旧は可能です。別のページで詳しく解説していますので、よろしければご覧ください。
【関連】【iPhone洗濯】洗濯機で洗ってしまった・電源が入らないデータ復旧方法
【実例③】気付かぬうちに水濡れしたiPhoneX
お昼頃に電源がきれていて充電したけどつかず。一度近くの携帯修理屋さんにみてもらったら、少し中が濡れていてメモリーが壊れているからウチやこの辺では、なおせないといわれた。
メモリーが壊れたかの判断が正しくできる修理店はない
私たちがデータ復旧の相談を受ける際に、修理店に何を言われたかというのはほとんどの場合において役に立つことがありません。実際にiPhoneを見てみないとわからないからです。少し分解した程度でメモリーが壊れているという判断は少なくともできません。街中のiPhone修理店の多くは水没した時に正しい診断をすることはできません。
防水性能があってもiPhoneは水没したら電源が入らなくなります
一度水没したiPhoneは普通に使えるという声もネット上では散見されますが、ケースバイケースです。防水・耐水モデルなのに・・・。ということは残念ながらありません。そして一度水没したiPhoneは復活させることができたとしてもほんの数時間だったり、数日だったり、1か月だったり、その期間もケースバイケースです。そのため水没して電源が入らなくなったiPhoneは本体交換が必須です。
正規店で水没iPhoneのデータはどうにかできるの?
アップルストアやカメラのキタムラなどの正規店やキャリアショップでは対応することができません。また、データ復旧サービスを提供しているものの、その対象データの範囲は限定的です。
iPhoneの修理店への持ち込みは注意が必要
さきほどの実例にもある通りiPhone修理店でも対応できないことがあります。場合によっては水没の程度が軽度で運よく復活する場合がありますが、最新モデルのiPhoneに関しては復活する確率は下がっているのが実際にデータ復旧サービスを提供してきた側の人間としてあります。データ復旧サービスをどのような体制で提供しているか確認をすることが一番です。
iPhoneのデータ復旧はDATASMARTへ
DATASMARTにまずは無料相談されることをおすすめします。データ復旧技術で公共機関への協力実績もあるDATASMART。iPhoneのデータ復旧の復旧率は90%以上、Androidなどのスマホも含めて総合的にデータ復旧もできる技術力の高さに自信があります。
サービス情報
8つの無料 | ①初期診断費用:0円 ②分解・取り外し費用:0円 ③組み立て費用:0円 ④部品費用:0円 ⑤復旧後の返送費用:0円 ⑥納品用メディア費用:0円 ⑦バックアップ作成費用:0円 ⑧データ保管費用(1週間):0円 |
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サービスの流れ | ①お問合せ→②依頼品の発送→③お預かり無料診断→④データ復旧作業→⑤データ納品 |
おすすめ ポイント |
デジタル捜査のスペシャリスト、捜査一課元刑事のお墨付き 業界最高峰のデータ復旧技術 復旧難易度の高いスマホ・タブレットにも完全対応 各県警への捜査協力・技術提供(高度デジタルフォレンジックサービスの提供) 高い技術と捜査貢献を評価され感謝状を受領 |
データ復旧の専門サービス DATASMART
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まとめ
水没してしまって電源が入らないiPhoneからデータを何とか取り出すことができれば、本体は交換して正常に動作をするものにすると安心です。また、水没した場所はどこであっても基本的に取る対処は同じだということもこれまでの実例も含めてデータ復旧の専門家として解説させていただいたのでご理解いただけたかと思います。ご不明な点がありました、ぜひご相談ください。