【BCP対策】災害時に活躍するUPSについて

ビジネスを円滑に進めるためには電力が欠かせません。地震や落雷など天災によって停電が発生することは避けられません。機器そのものが壊れてしまうこともありますが、データを保存するストレージやパソコンなどの電源供給が必要となる機器（負荷機器）への電力が止まることでデータが破損したりするリスクを防ぐ必要があります。リスクマネジメントであるBCP対策の１つであるUPSをこのページでご紹介します。

UPSとは

UPS（Uninterruptible Power Supply）は、停電や電源障害などの問題が発生した際に、電子機器が正常に動作し続けるための電力を供給するシステムです。UPSは主に、データセンター、病院、商業施設、そして家庭で使用される高価値の電子機器を保護するために使われます。UPSシステムは、様々な形態と容量で提供され、使用環境や必要なバックアップ時間に応じて選択できます。

UPSの三つのタイプ

スタンバイUPS（オフラインUPS）：最も基本的な形式で、正常な電源条件下では直接電源を負荷に供給し、電源障害が発生した場合にのみバッテリーからの電力供給に切り替わります。
ラインインタラクティブUPS：スタンバイUPSに似ていますが、電源の低下や過剰を補正するための自動電圧調整機能（AVR）が追加されています。これにより、より広範囲の電源問題に対応し、バッテリーへの依存度を減らします。
オンラインUPS（ダブルコンバージョンUPS）：最も高度なタイプで、常時インバーターを介してバッテリーからの電力を電子機器に供給します。これにより、電源の中断無しに最高レベルの保護を提供しますが、他のタイプに比べて価格が高くなります。

UPSの主な利点は、電源障害時に即時の電力供給を提供することで、データの損失や機器の損傷を防ぐことができる点です。また、電源のサージやノイズから機器を保護し、電源の品質を向上させることができます。

UPSの選択にあたっては、保護したい機器の総消費電力、必要なバックアップ時間、電源問題の頻度や種類、そして予算などを考慮する必要があります。高品質のUPSを選択し、定期的なメンテナンスを行うことで、電子機器を安全に保護し、ビジネスや日常生活におけるリスクを軽減することができます。

UPS（無停電電源装置）の分野では、多数の信頼できるメーカーが存在し、それぞれが異なるニーズと予算に合わせた製品を提供しています。以下に、市場で高い評価を受けている主要なUPSメーカーをいくつか紹介します：

- APCは特に個人用から大規模データセンター用まで幅広い製品ラインナップを持つ、業界で非常によく知られたブランドです。APCのUPSは、信頼性が高く、操作が簡単であることで評価されています。
Vertiv（旧エマーソンネットワークパワー）：
- Vertivは、特に商業施設や産業施設向けの高品質なUPSシステムを提供しています。エネルギー効率が高く、長期的な信頼性に優れた製品を提供していることで知られています。
Eaton：
- Eatonは、中小企業から大規模事業までをカバーする幅広いUPS製品を提供しています。特に、エネルギー効率と環境に優しい設計に焦点を当てた製品があります。
- Eatonは、中小企業から大規模事業までをカバーする幅広いUPS製品を提供しています。特に、エネルギー効率と環境に優しい設計に焦点を当てた製品があります。
サイバーパワー（CyberPower）：
- CyberPowerは、家庭用およびビジネス用の両方で使用できるコストパフォーマンスに優れたUPS製品を提供しています。彼らの製品はユーザーフレンドリーで、多様なニーズに対応するための幅広い選択肢を提供しています。
三菱電機：
- 三菱電機は、特に工業用途や大規模インフラに対応する高品質で信頼性の高いUPSシステムを提供しています。耐久性と高い性能で業界内で評価されています。
デルタ電子：
- デルタは、特にエネルギー効率の高いUPSシステムで知られており、環境への影響を最小限に抑える設計に注力しています。彼らの製品は、様々な規模のビジネスに適しています。

これらのメーカーは、UPS市場において高いシェアを持ち、その製品は世界中で信頼されています。各メーカーは異なる特長と製品ラインナップを持っており、購入前には、必要な機能、予算、およびサポートオプションを検討することが重要です。