【iPhone水没・水濡れ】充電できない際の対処法とデータ保護

iPhoneが水没して充電できない! 水濡れ時のiPhone対処法マニュアル

iPhoneを水没させてしまった、水に落としてしまった、水濡れ程度だけどかかってしまって充電することができない…。こういったトラブル時にはどうするのが正しいのかわからないのが当然ですのでデータ保護の観点からデータ復旧の専門家が正しい対処方法を解説いたします。iPhoneは水に弱いので、水濡れ程度だからといって直後に充電するのは絶対にNGです。

本ページの要約

  • 水没してしまった場合に充電を行うと更なる故障が発生する可能性があります。
  • 強制再起動を試しても動かない場合はメーカー修理かデータ復旧業者への依頼がおすすめです。
  • 大切なデータがある場合には、専門家(データ復旧会社)の無料診断を利用なさってください。

水没し充電できないiPhoneは本体交換

水没してしまって充電できなくなったiPhoneはアップルや契約先キャリアに持ち込むと本体交換となります。交換端末にはご自身のデータがないので、データのバックアップの存在を確認した上で機種変更とデータ移行をする必要があります。工場出荷時の端末にはご自身のデータがなくなるのが最大のデメリットです。

注意

メーカー修理になると工場出荷時の状態になります。すなわち初期化の状態なので、データはまったく何もなくなってしまいます。そのため、データが重要であれば本体交換の前にデータ復旧をする必要があります。

アップルではデータ保証はしていません

メーカーであるアップルではデータまで保証していません。データのバックアップツールはiTunesやiCloudを提供していますので、データの管理は利用者に委ねています。正常に利用できるようにするのがメーカーの役目であるのとプライバシーポリシーの観点からデータ復旧サービスの提供をしていません。

iTunesやiCloudのバックアップを確認

iCloudやiTunesのバックアップが最新のバージョンがいつ作成されたものなのかをご確認ください。壊れたiPhoneにしか大切なデータが存在しない場合にはデータ復旧業者に相談なさることをおすすめします。

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例えば、バックアップを5年前に作成し、その後アップデートをしていなかったり、データの同期をしていなかった場合にはバックアップは古いままで5年間のデータは消失してしまいます。

iPhoneが水没!充電できない場合に致命的なトラブルを防ぐ

iPhoneを水の中に落としてしまったらすぐに充電しないでください。海の中に入ったら実はポケットにiPhoneが入っていたなどのアクシデントによって充電できない、ライトニングコネクタを挿し込んでも反応しないという状況になりえます。iPhoneは致命的な損傷を受けてしまった可能性もありますし、場合によっては2度と使用することができなくなっていてもおかしくありません。

水没直後に充電するのはNG

iPhoneが水没してからすぐに充電することでさらに壊れる可能性があります。場合によっては致命傷を与える可能性さえもあります。水没させてしまったら、充電は絶対にしないようにしてください。アップル公式サイトでも5時間以上乾燥させることを推奨しています。

水没から充電するまで最低でも5時間以上開ける

水没iPhoneを充電してはダメ
iPhoneが濡れたままの状態で充電しないでください。Appleの公式サイトでの見解でも最低でも水没した後、半日以上経ってからの充電を推奨しています。ワイヤレス対応のモデルのiPhoneでも本体内部にい電力が供給されることには違いはないので5時間以上空ける必要があります。ただし、あくまでも5時間は目安ですので、自己乾燥をする場合には1日以上乾燥させた方が良いです。

充電してはいけない理由

充電することにより端末内部に水分があれば漏電したり、ショートしたり、あらゆる損傷が起きてもおかしくはありません。充電できない状態のiPhoneは程度はわかりませんが障害を抱えています。iPhoneが壊れてしまうことでデータが消失してしまったり、電源が入らない、立ち上がらない状態になってしまいます。
【関連】【iPhone/iPad】水没して電源がつかない場合のデータ保護と対処

データのバックアップがないiPhoneは長時間乾燥放置

appleの公式の見解では本体のデータのバックアップがあることを前提に5時間以上の時間を空けて乾燥した方が良い結果に繋がると後悔しています。ただし、5時間後にiPhone本体に充電をして、壊れてしまったとしてもバックアップデータはお客様自身で保管しているという前提で5時間に設定している可能性があります。

水没したiPhoneの乾燥方法

iPhoneの水没の仕方や場所によってはケース内部に水分が残っている可能性があるので、十分に水分を乾燥し、除去する必要があります。また、ネット上でも米びつ、ドライヤーや乾燥剤による乾燥の方法が紹介されていますが、注意点はあるものの、どのような方法で行ってもそこまで大きな差異はありません。ただし、完全に乾燥したかどうかわからないままiPhoneの電源を入れることでデータが取り戻せなくなる可能性がありますので、大切なデータが保存されている場合にはまずデータ復旧業者にご相談なさることをおすすめします。

ドライヤーは冷風で

ドライヤーを使用する場合には温風ではなく、冷風を推奨します。また、ターボモードなどがあるとしても「弱」などの強い風の吹かない設定での乾燥を強くおすすめします。

エアダスターなどは使用しない

エアダスターやスプレーなどの風圧は非常に強く、充電できないくらいの損傷を受けたiPhoneには強すぎますのでさらに状態を悪化させる可能性がございますので、使用しないでください。
【関連】iPhone水没時のNG行動!米びつ・ドライヤー・充電していい?

お米と一緒に入れるのはApple公式では否定的

iPhone を米の袋に入れないでください。米の小さな粒子が原因で iPhone が損傷するおそれがあります。

水没したiPhoneをお米と一緒にしてしまうと他の損傷を引き起こす懸念があります。そのため、基本的にはご自身で何かするのではなく、アップルに相談されるか大切なデータがある場合にはデータ復旧業者に相談なさることをおすすめします。
【参考】iPhone で液体検出の警告が表示された場合

海水の中に落としてしまったら早い対処を

特に不純物の多い海の中に落としてしまったiPhoneの取り扱いは非常に慎重な取り扱いが必要です。ミネラルを豊富に含んだ海水に一度浸ってしまうとiPhone内部の腐食の進行は止まりません。また、小さな砂が海中にはあるので、それらによって精密に作られたiPhoneの中が損傷することが十分に考えられます。大切なデータが保存されている場合には迅速にデータ復旧専門業者に相談されることをおすすめします。

よくあるiPhoneの水没トラブル場所

iPhoneの水没トラブルのご相談を受けている中ではお風呂、洗濯機やトイレなどの家庭内の水回りであったり、プール、海や川などのレジャーアクティビティの際に水没してしまうことでお困りの方が多いです。一度水没してしまうとiPhoneは正しい動作をしなくなります。それによって充電することもできなくなります。

雨でも水没

雨に濡れてしまっただけでも水没することはあります。防水じゃなかったの?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、完全なる防水機能ではありません。そのためiPhoneが雨に濡れただけでも充電ができなくなり、場合によっては取返しのつかない損傷に繋がることもありえます。

汗でも水没

暑い環境で作業をしている場合や汗をかきやすい体質の方は汗によってはiPhoneが水没することがあります。それによって動かなくなったり、充電ができないようになることは十分に考えられます。端末内部にしかないデータがある場合には何もせずに専門家に相談なさることをおすすめします。

水没環境によっていつから充電して良いかは異なる

最低でも5時間以上は自然乾燥させることが推奨されています。iPhoneの水没によっての状態の悪化は千差万別ですので、どのような液体に水没したかによっても異なります。また、普段の使用方法によっては本体が歪んでいることもあり、その隙間から水が入りやすくなっていることも考えられます。中に重要なデータが入っていてバックアップがない場合には充電することでショートし、iPhone本体がさらに状態を悪化させる可能性があるので、それだけは注意が必要です。

ここからはプールに落ちたiPhoneXが充電できなくなり、ショートした場合を例にわかりやすく解説させていただきます。

水没しiPhoneの挙動がおかしくなる場合

iPhoneがプールに落ちるとライトが点灯してしまってどうすることもできなくなってしまいます。ライトがついていたためにiPhone本体が発熱してしまい、さらに故障に繋がってしまいます。

水濡れ時の応急処置方法

iPhoneが濡れてしまった時には冷静に以下に列挙した対処方法を行っていただければかなりの確率で大きなトラブルへの発展を防ぐことができます。

【処置①】電源をオフにする

プールに落ちてしまったiPhoneを拾い上げても水に濡れています。筐体内部の浸水はさらにひどいものだと思います。濡れた後には拭き上げたい気持ちに駆られると思いますが、まずはiPhoneの電源を切ってください。完全に筐体内部まで乾くのを確認するまでは電源を切ったままにすることをお勧めします。

【処置②】アクセサリー(ケースやイヤホン)を外す

ケースやカバーの材質によっては浸水したことによって水分を含んでいる場合があります。iPhoneの筐体内部から水が出にくくなることや逆に内部に水が入ってしまうことを防ぐためにもケースやカバーを外してください。また、イヤホンジャックにイヤホン等が刺さっている場合には取り外してください。

【処置③】SIMカードの取り出し

プールに落とした場合にはかなりの確率で本体内部まで浸水していると考えられます。
iPhone本体からSIMカードを取り出してください。

【処置④】濡れた水分を除去

iPhone本体に着いている水分を除去するために吸水性の高いタオルで包んでください。このときに強く擦ったり、拭き上げる必要はありませんので、出来るだけ衝撃を与えないようにしてください。

【発熱時】保冷剤等で温度を下げる

iPhoneが水没してしまうと発熱する場合があります。その場合には保冷剤をタオル等で包んで水分が行き渡らないようにした上で、iPhoneの発熱部に当ててください。それにより熱暴走を落ち着かせることができます。

水濡れしたiPhoneが復活しない場合は買い替えが必要

一度水に濡れてしまったiPhoneはたとえiPhoneXなどの防水モデルであっても耐水性能程度しかないので、浸水してしまいます。そのため水没した後に普通に使える、というラッキーな人がいれば水没したら挙動がおかしくなって今まで通りに使えないという方もいます。

水没して充電できなかったので、何日か放置して再度充電してみたところ、正常に起動することがない場合にはiPhone本体の交換が必要です。
【参考】iPhone 7 以降の防沫・耐水・防塵性能について

アップルケアプラスの保証なし

プールのみならず液体による損傷はアップルケアプラスでも保証対象外ですので、アップルの修理サービスを受けることはできません。詳しくは別ページでまとめていますので、ご確認ください。
【関連】:【Apple Care】水没したiPhone・Macの保証は?交換の条件やデータ
ただし、アップルケアプラスをはじめ、アップルのサポートではiPhone本体に保存された写真や動画などのデータの復旧サービスは提供していません。そのため、データ復旧専門サービスの利用をする必要があります。また、iPhone修理店へ持ち込んで相談されるケースもあるかと思いますが、そこで本体復旧することができないと断られてしまったとしてもデータ復旧専門業者では対応することが可能です。

iPhoneのデータ復旧はDATASMART

元埼玉県警捜査一課デジタル捜査班 佐々木成三氏
DATASMARTにまずはご相談ください。元警察官の佐々木成三氏が推薦するデータ復旧サービス。高い技術で公共機関への協力実績もあるDATASMART。iPhoneのデータ復旧の復旧率は90%以上、Androidなどのスマホやそれ以外のあらゆるデータストレージ製品の総合的なデータ復旧の技術力の高さに自信があります。

サービス情報

8つの無料 ①初期診断費用:0円
②分解・取り外し費用:0円
③組み立て費用:0円
④部品費用:0円
⑤復旧後の返送費用:0円
⑥納品用メディア費用:0円
⑦バックアップ作成費用:0円
⑧データ保管費用(1週間):0円
サービスの流れ ①お問合せ→②依頼品の発送→③お預かり無料診断→④データ復旧作業→⑤データ納品
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デジタル捜査のスペシャリスト捜査一課元刑事のお墨付き
業界最高峰のデータ復旧技術
復旧難易度の高いスマホ・タブレットにも完全対応
各県警への捜査協力・技術提供(高度デジタルフォレンジックサービスの提供)
高い技術と捜査貢献を評価され感謝状を受領
埼玉県警より受領した感謝状

データ復旧の専門サービス DATASMART

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まとめ

iPhoneが水没して充電できなくなってしまったら水からすくい上げてから少なくとも5時間以上は経ってから充電するようにしてください。その際に本体に大切な写真、動画や連絡先などのデータがある場合にはバックアップがないと壊れてしまったiPhoneからしかデータを取り出すことはできません。また、時間を空けても充電できない場合にもデータ復旧専門業者に依頼すればデータを助けることはできる可能性が残されています。
【関連】iPhone水没データ復旧・写真復元・取り出し方法ガイド

この記事を監修した専門家

データ復旧の専門家
山田弘幸
元パソコンメーカーのエンジニア。日本支社から唯一アメリカ本国に製品改善提案をし、退職後にiPhone修理業者として起業。日本で最初にiPhoneのデータ復旧に成功報酬制を導入した。デリバリーでのピックアップiPhone修理などをいち早く導入してiPhone修理業者のパイオニア的存在。

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