ビデオカメラが雨に濡れ、起動しなくなってしまいました。メーカーの修理に出したのですが、修理不可能という事でそのまま戻ってきてしまいました。と言う相談を受けましたので、正しい対処方法とデータ復旧について解説いたします。もちろん海水没やプールでの水没であっても同じように電源が入らなくなるトラブルが発生しますのでぜひご一読ください。
この記事を監修した専門家

水没したビデオカメラの電源は絶対に入れないで!
一度水没してしまったビデオカメラの電源ボタンを押すことで本体内部の状態は悪化することはあっても改善することはありません。そのため、絶対に電源を入れようとしないでください。基本的にすべてのメーカー製のビデオカメラに共通した対処方法です。
【注意!】雨に濡れた程度の水没でも故障します
雨に濡れた程度であっても、水没してしまいます。一度電源ボタンを押して反応がなければ、故障を疑ってください。そして、SONYなどのメーカーの問い合わせ先にご相談されるのが最も適切なアクションだと考えられます。今回のご相談主も実際にSONYに相談をしていますが、修理することができないとの回答を受けて弊サービスにご相談くださいました。
時間が経つことで状態が悪化、データ復旧難易度が上がります
水没してから時間が経つことでビデオカメラの内部の状態はさらに腐食が進みます。電源が入らない状態は変わることがないので、メーカーに修理に出す前にまずはメーカーにお問合せの上、本体交換かデータ復旧かを選択する必要があります。内蔵メモリに重要なデータが入っている場合以外は基本的には本体交換や買い替えを推奨します。
SONYでの修理不可判定・故障原因
今回の相談主の方は「Sonyの修理窓口に郵送で送り、修理不可能という事でそのまま返ってきました。
Sony曰く、水没による破損、外圧による部品の破損。」との回答をもらったようです。
メーカー提供は修理サービスのみ
メーカーは基本的にはデータの復旧に対応していません。そして、メーカーの修理の最大の目的は購入していただいた時点の正常に動作していたビデオカメラの状態に戻す、ということです。修理とデータ復旧は目的がその単語の通り全く異なります。
水没したビデオカメラは浸水しておいた方が良い?
今回に関しては雨水での水没ということなので、腐食の進行はそこまでひどくないと想定されます。そのため、真水(精製水)に浸水させて保存するまでの対応は必要ないかと考えらます。ただし、海水没や川、プールなど完全に浸水したことが目に見えてわかる場合には精製水等に漬けた状態にした方が良い場合もございます。また、データ復旧作業を依頼するのに時間がかかってしまう場合もあるかとは思いますが、そういった場合には状態を悪化させないように浸水しておいても良いかと思われます。
水没した場合にはできるだけ早くデータ復旧業者に依頼することがデータ復元確率を高めるポイントです。できるだけ早く、データ復旧業者への相談をなさってください。
水没したビデオカメラにはデータ復元ソフトは使用不可
ビデオカメラには内蔵しているHDDやSDカードに動画データが保存されてますが、それらのメディアに対してビデオカメラが壊れたことでアクセスできなくなっているので、無料のデータ復元ソフトを使用することはできません。まずはビデオカメラが正常に動作するようにし、データにアクセスする必要があります。
復旧したいデータ
「なんとか内蔵メモリの動画データを復旧をお願いしたいです。多分SDカードは挿してないと思います。
もしSDカードが入っていて、そちらにも動画が入ってましたら救出していただきたいです。
子供の行事や家族旅行など大切な思い出のデータをなんとか救出していただけないでしょうか。」とのご依頼をいただきました。
実際にデータ復旧することに成功し、ご依頼主にデータを納品することができました。
本体内部は腐食の状態はひどくはないものの、ショートを起こしており、基板回路の修復を必要としましたので基板修理を行い、一時的に正常に起動するようにすることができました。
もちろん、海水没やプールでの水没や水濡れなど、程度によってもそうですし、本体内部での腐食の状態というのはデータ復旧作業をしてみないとわかりません。
水没したビデオカメラのデータ復旧ならDATASMARTへ
日本橋(東京)にてデータ復旧・デジタルフォレンジック事業を展開しているDATASMARTにご相談ください。埼玉県警、愛知県警への捜査協力の実績など、公共機関からの依頼もあり、技術力には自信があります。これまではiPhoneを中心にデータ復旧を行ってきましたが、現在ではすべてのハードウェアのデータ復旧に対応しています。姉妹サービスのSMARTFIXではAndroid修理からサービスを開始し、Xperia Z3(SONY製)では総務省の登録修理事業者になっていることもあり、修理する環境に関しても配慮しているサービスです。捜査一課元刑事の佐々木成三氏も推薦しています。詳しくはこちらからご覧ください。
サービス情報
8つの無料 | ①初期診断費用:0円 ②分解・取り外し費用:0円 ③組み立て費用:0円 ④部品費用:0円 ⑤復旧後の返送費用:0円 ⑥納品用メディア費用:0円 ⑦バックアップ作成費用:0円 ⑧データ保管費用(1週間):0円 |
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サービスの流れ | ①お問合せ→②依頼品の発送→③お預かり無料診断→④データ復旧作業→⑤データ納品 |
おすすめ ポイント |
デジタル捜査のスペシャリスト、捜査一課元刑事のお墨付き 業界最高峰のデータ復旧技術 復旧難易度の高いスマホ・タブレットにも完全対応 各県警への捜査協力・技術提供(高度デジタルフォレンジックサービスの提供) 高い技術と捜査貢献を評価され感謝状を受領 |

データ復旧の専門サービス DATASMART
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まとめ
水没や水濡れをしてしまったビデオカメラからのデータ復旧をする場合には、できるだけ早い対処と「電源ボタンを押さない」ことでデータ復旧率は高まります。また、物理的なトラブルであることからもデータ復元ソフトを使用することはできないので、メーカーや業者に依頼する必要があるものの、メーカーでは修理のみのサービス提供となっており、データ復旧業者への依頼をすることでデータが戻ってくる可能性がございます。